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白杖とマトリックスとシュレック
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ここ数年映画やテレビでも見えない・見えにくい人を題材としたものも多くなりました。白杖を持っている人も私の周りだけかもしれませんが増えた気がします。ただアメリカに目を向けると、もちろん映像の中だけですが、日本よりももう一歩進んだ印象を受けます。
映画のマトリックスの中にほんの一瞬なんですが、白杖を持っている人が座っている様子ががでてくるのをご存じでしょうか?私が知る限りストーリーとは関係ない人物だったと思います。その時にこういう映り方って日本ではないなと驚いたものです。見えない人が生活に当たり前に出てくるんだと。
他にというとシュレックというアニメ映画には目の見えないネズミが出てくるんですよね。名前は分からないですが。先日ユニバーサルスタジオにいってパレードを見てきました。パレードにはシュレックも登場するのですが、実は先に書いたネズミも出てきます。これが白杖(直杖)を持ってダンスをしています。ちゃんと杖の地面に近い方に蛍光の赤いシールも貼ってありますからちゃんとした白杖なんでしょう(USJでも使用している白杖ですといったら人気が出たりして)。ネズミの階段を下りる様も何となく適当ではなく一応習った感じがしました。もちろんダンスをしますから文句のつけどころはいくらでもありますが。でもそういう姿勢はいいものだなと思いました。パレードの途中に出てくる歌は手話つきですしね。もちろん白杖だとか手話だとかそんなアナウンスは一切ないです。だから気がついてない人も多くいるのかもしれません。手話は気がついても白杖まではなかなか気がつかないでしょうね。
でも気がつかなくていいんでしょう。特別ではなく当たり前という考え方。この考え方がもっと進んできたら今とは違った社会になっていくのでしょうか?
by 原田