きんきビジョンサポートのロゴ

ロービジョンケアは宝くじ?

ロ―ビジョンケアを保険点数にしないのは、おかしいと思います。

例えば骨が折れたら、整形外科で治療を受け、その後に理学療法士からリハビリテーションを受けますよね。
これは、保険点数対象ですよね。
整形外科での医師の処置だけ、訓練なしでは社会的に復帰できないからだと思います。

ロービジョンだって同じ理屈です。
「治療法がない」網膜色素変性症などの場合、医師が処置できる事は、ほんのわずかかもしれません。
治療法はなくても、骨がくっついた後にリハビリした後社会復帰できる人のように、ロービジョンケアで社会復帰することもできます。
ただ胸の奥の気持ちを言うだけで、前向きになれる人もいます。
こんなケアで?と思われるかもしれません。
保険点数の価値は、他の診察に比べたらないように思われるかもしれません。
でも、ロービジョンケアは、人生が変わるくらいのものだと思います。
私も矯正視力が比較的良い網膜色素変性症のロービジョンです。
白杖とマイナスレンズのおかげで、知らぬ土地でも、夜も歩けます。 眩しさの不快は遮光レンズがとってくれます。 「行動」には欠かせないアイテムです。
このアイテムを、知らなかったらと思うと、ゾッとします。
行動範囲は、人生の時間と共に狭くなる一方だったと思います。

「医学的に治療が絶対的」と、眼科や感覚器官では、この思想が充満してるように思います。 ロービジョンケアが、保険点数に加わったら、この価値観も変えるきっかけになると思いますし、多分、耳や他の感覚器官の障害のリハビリテーションの動きの助けになるように思います。

ロービジョンケアは、まだ残念ながら、大袈裟に言ったら、宝くじが当たった運が良い人だけが出会えるものだと思います。
おかしいです。
土地と環境とその周りにいる人によって、ロービジョンケアが受けれるか、受けれないか、受けれるのが遅くなるなど、それこそ今流行りの「格差」だと思います。
「格差」という言葉は、とても都合がよい言葉です。
私はロービジョンケアが「格差」ではなく誰でも病院を訪ねれば 知り、受けることができる、 こんな未来が必ず近いうちに来ることを、信じています。
by 中條

スタッフ日記のページへ