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相談・・・ぼぉっとしてると思われてしまいます

相談内容
 娘(20歳)は網膜色素変成症が進み真ん中しか見えていないと眼科で言われました。 現在店員をしていますが、お客さんが視野に入らず「ぼーっとしている」と注意されることも多いようです。

お返事
KVSではロービジョン講座で眼球運動訓練をしていますぜひどうぞとお伝えください。
少しでも早い時期に自身の見え方に気づいている人と知らないまま過ごしてきている人ではその後の不自由さは大違いのようです。
ほとんどの方が「たまたま見えるときがあって」と言われます。見えることが「たまたま」では目としての機能をはたせていないわけでまた「たまたま見えない」ときがあればたいへん危険です。
ロービジョン講座に来られた方の多くはそのあたりが整理され、見えること見えないことに対して再現性をもたれるようになり、そのことが自信につながるのだと思います。
眼科では正確なデーターを伝えてくれますが、そのことが見えていることの全てではありません。実際、データー上見えていないはずの視野内でもコントラストの高いものはとらえられている人が多く、私自信もはじめてそのことに気づきびっくりしたものです。
目を動かして見る範囲の拡大を意識すれば「ぼーっとしてる」と言われる回数も激減するのではないか、と思ったりします。それと、「見えていないこと」に意識を向けることも大切なことだと思います。

お嬢さんが来にくければお母様が来てマスターして教えるという手もありますよ。 アメリカの本「豊かに老いる目」の中には家族が患者さんとペアになって行うロービジョン・トレーニングについて紹介されています。
視能訓練士 渡邊

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