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白杖に助けられた私

視覚障害者の私が昨年夏まで白杖を持って いませんでした。
或る日、地域の団体の方と一緒に公園を 散策していた時急に左前より2−3歳の 幼児が走って来たらしく、私がその幼児に 気ずかずに蹴飛ばしてしまいました。
そばにおられたお母さんに平身低頭して 誤りました。
幸い怪我はなくその場はおさまりました。
それ以来私は白杖を持つ事にしました。

また、或る日JR駅の改札口から2−3才の 幼児がよたよたとした足どりで私の方へ 走ってきました。
えらい事になったと立ち止まって居た時 私の白杖を見られたお母さんが幼児の 後ろから走って来て幼児を抱きかかえて 「すみませんでした」と謝られました。
その時私が白杖を持っていて良かったと 救われた思いをしました。

その後白杖のお陰で随分助けられました。
白杖さえ持っていれば一人で何とか安全に 外出出来るという自信を持つ事が出来ました。
白杖に感謝しているこの頃です。
田中 務


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